晴天の霹靂

びっくりしました

2月に買った電子書籍6タイトルくらいと番外編

今月も以前買った百人一首を読んでたり、昔買った大長編SF『三体』読んでた時間も長かったので購入タイトル自体はそんなに多くないのです。

 

映画が面白かったのだけど、原作はもっと面白いと聴いて読んでみた。私は読んでも読んでも全然話の全体像が頭に入ってこないというミニマル理解力の持ち主なので(普段は雰囲気オンリーで読書している)叙述トリックは苦手だったりもするのだけど、これはあんまり見事に最後にひっくり返されるので大変気持ちよかった。一番おもしろいところが映画に入れられなかったのは痛恨だったろうなあ。

 

 

年始から一日一首ずつ読んでる百人一首。いろんな解釈を読むほど面白いので追加購入。百人一首って「駄歌が多い」みたいなこともよく言われるらしいのだけど、長年かけていろんな人が読んで解釈して遊んで、擦ることによって名ミーム化したのは間違いないよなあ、と思うのです。みんなで揉んで面白くするための、覚えやすいリズムなのだ。

 

 

木村草太さんってメディアでもよく見かける憲法学者の方ですが、非常に明快な解説でありながら語り口がネチネチとして性格悪そうに話すところがツボです。社会から差別をなくそうと研究する人がいかにも性格が良い必要は全然ないのである。

ちなみに語り口がネチネチしてる人は文章書いてもネチネチしてるなあ、と思って感心した。良い本でした。

 

 

資本主義はとりあえず弱者が困るように制度設計されている、というわかりやすい話。20年以上前だけどロシアに行ったとき、そこらへんにいる普通の中高年女性がたいへん陽気に結婚離婚を繰り返しているのをみて「なんでそんなことできるんだ」と不思議で仕方なかったもんですが、これを読んで社会主義の歴史のせいだったのか、と今更納得したのでありました。面白いです。

 

 

Kindle unlimitedに入っていたときに「次に毛糸が安くなったらこれを編もう」と勝手に心づもりしていたら、いつのまにかunlimitedから外れたので購入の流れ。日本の編み図ではわりと少ない(らしい)トップダウンの丸ヨークセーターが入っているのです。編むよ。

 

 

後期高齢者の父と月イチで父娘団らんイベントを開催しているので、なんというか、死についてもエンタテインメント要素発掘の余地というのはあるのだろうかと気になってきているところ。しかし、これは買ってみたけどまだ読んでないのであります。

 

 

 

【番外編】

先月購入したもの。2月は国際芸術祭があったので、「どうやったらもっと楽しく観られるかなあ」と思いつつ読みかえしたりしてました。

結果、友達と一緒に美術館に行ってそれぞれ好きにみたあとで「お互いが好きそうな作品を当てっこする」という主旨でペースを合わせてもう一周。あれ好きそう、うん好き、でもこっちの方がもっと好き。うそっ。とかやって遊んでみました。めっちゃ楽しかった。