晴天の霹靂

上品な歩き方とかを習得できないまま人生を折り返すとは

Fire10インチタブレット ~メリットと猛暑恐怖体験

先月のプライムデーで買った10インチのFireタブレットを大変便利に使っている。

 

愛用の6.8インチのKindle Paperwhiteでは小さすぎて読みにくいグラフィックノベルやら図版やら雑誌やらを読むために読書専用機として買った。

実際アメコミやらブリコミやらを読むのに日々重宝する他、大きくて見やすいこと以外にも、翻訳の性能もKindle Paperwhiteより早いし、全体のレスポンスも勝っており、使ってみると予想以上に便利だったために家で電子書籍を読むときはFireタブを使う時間の方が多くなった。

 

 

さて、そんな猛暑のある日の恐怖体験である。

あまりの暑さに頭がぼんやりしてきたので10分ほど休憩しよかうと、Fireタブレットを片手にアイスノンを頭に敷いて、ちょっと横になった。

そのまま、いつの間にか一瞬寝ていたのだ。

なんとなく気配を感じてハッと目を開いたら、すぐ正面に生首がある。

距離にして、わずか20センチ程度だっただろう。

ストッキングをかぶっているように目鼻立ちはぼんやりとしているが、至近距離なので人の首であることは間違いなくわかる。

「……この状況は、これまでの人生イチまずいのではないか」

と思いながらしばらくそのままじっとしていた。

こんなもの、咄嗟にどうしていいのかわからないではないか。

そうしてじっとしていると、だんだん生首の目鼻立ちがはっきりと浮かんで見えてくる。

女だ。

……っていうか、私だ。

「なんでこんなところに私がいるんだろうか」

と、アイスノンにこめかみを乗せたままさらに考え込む。

よもやFireタブレットを持ったまま眠ってしまったため、スリープ機能で画面が暗転して、己の顔が黒スクリーンに映っている……んだったりして。

試しにタブレットを手から離してみると、なんということでしょう、眼前の生首も消えた。

のっそり起き上がって、アイスコーヒーを飲んで目を覚ます。

ずいぶん豪快に寝ぼけていたものだが、それにしても結構臨場感のある体験ではあった。

 

 

 

小さくて軽くて防水という点において捨てがたいKindle Paperwhiteもお風呂と外出用に相変わらず気に入っている。