なんかタイミング的に公開日を待ち構えて見に行ったみたいになっちゃったけど、違うんだからね。
たまたま用事が早く終わって「あれ、今なら見れるぞ」みたいになっただけなんだからねっ(なんの言い訳だ)
ティザー広告どころか公式サイトも作ってないのすごいですね。
冒頭のシーンが素晴らしくて「もう入場料の元取らせていただきました。ありがとうございます」というふうに最初の10分くらい観てたんです。
その後神隠しにあうあたりから、いつものジブリの感じで分からなくなりまして、
「おー、やっぱり私には理解できないねえ。綺麗だから全然いいけど」
という感じでした。
「ワシの作った世界はもう保たんのじゃ」とか「血縁の者でないとこれは継げんのじゃ」とか言ってるから、今の時代に血縁主義の話を聞くのも妙な感じがするな、と思っておりましたら、最後にエンドロールの良い場所に宮崎吾朗さんの名前があって「……お宅の話なのっ?」ってなったのが面白かった。
宗教的規範の薄い社会にあっては「正しく生きる」という内的な動機を持つのが難しいから「先祖」みたいなところに拠り所を求めるのもひとつの方法なのかもしれないと思わなくもないのですが……私はそこはあんまり縁がなく。
じゃあ宗教でも先祖でもないところで「君たちはどう生きるか」なんてヒゲのおじいさんに問われた日には
「えっと。ど……読書とか。映画とか……?」
などと答えてへどもどすると思います(っていうか日々いっぱいいっぱいです)