『シン・仮面ライダー』見てきました。
事前にいろんな人から鑑賞ハードルを低く設定してもらっていたので、それを踏まえて言えば思ったより楽しかった。
アバンタイトルは結構かっこいいので、
「これで二時間頑張れればだいぶいいぞっ」
と思っていたらやっぱり、タイトル終わった途端に何もないところで人が三人突っ立って長話を始める、といういつもの感じになってはしまうのですよね。
なるほどこういう決め絵と長話が交互に二時間続くのだ、と覚悟してちょっとぼんやりした構えで鑑賞すれば、面白いシーンは随所ありました。
メフィラス星人っぽい蜘蛛とか、キル・ビルっぽい蜂とか、ゲーム・オブ・スローンズ風の玉座とか、いちいちいろんなところから引いてくる感じがクイズみたいでかわいい。
主役と思しきキャラクターがいきなり「私は緑川ルリ子よ」とか言い出したときはさすがに、今どき役割語で会話してバイクの後ろに乗る女性に関心を保つのは難しいんじゃないかと危惧したもんですが、わりと全部のキャラクターの造形がなんとなく変で、バランスは取れちゃってるところも面白かったです。
仮面ライダーの人は、心を閉ざしているという設定があるのはわかったけど、だからってあんなに陰気である必要はないんじゃないか。
なぜそんなに小型犬みたいにずっとプルプルしているのか。
ところどころかっこいいアクションとかデザインとか音楽とかあるので、セリフを全部切って動きのあるところだけ繋いでいったら、案外面白い映画だったのではないだろうか。
あと、長澤まさみっていい人だな。