晴天の霹靂

びっくりしました

夏に育ちゆく生命体

すくすくと育って楽しかったプランターの豆苗栽培も、二回目を再収穫したあたりから

「……なんかすごい草食べてる?」

という味に変わってきた。

青臭くてちょっと苦い。

それほど積極的に食べたくなる味でもないので、じゃあもうあとは猫に好きなだけ食べさせてやろうか、などと余裕でみていたら、ちゃんと猫も食べるのをやめた。

日頃からろくに味わいもしないでなんでも丸呑みしてるように見えるが、見た目よりは味覚がわかって食べているらしいことが判明。

このままの勢いで育てていってえんどう豆として収穫して、来年またプランター豆苗畑を作る方針に切り替えてもいいが、大きく育てるには密接に生えすぎのような気がする。

どうしたらいいのか、この曖昧な密林。

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近所の池に初夏、カモの子どもが産まれてそれがあっと今に大きくなってしまったのがちょっとさみしい。

なんてことを思っていたら、いつの間にかまたチビがたくさん産まれていた。

「こんな、暑くなってからまだまだ産まれたりするものか。がんばれよー」

小さい生き物が成長しようとするのを応援したくなる心情というのは、我々にあらかじめインストールされているプログラムなのかもしれない。

植物でも鳥でも猫でも、大きくなってから憎たらしくなる可能性をはらんでるとしても、やっぱり大きくなることそのものはほぼ反射神経でめったやたらと応援してしまう。

動いても、動かなくても、出遅れてても、フライングしても、何しててもかわいい。

うらやましい。

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道すがら、名前のわからない花がとても見事な赤い染まり方をしている。

見ていたら、みんな同じところで足を止めて写真を撮るのがうれしく、

「はっはっはっ、どうです。きれいでしょう?」

という謎の上から目線でシンパシーを送信する。

もちろん、誰も受信しない。

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