晴天の霹靂

びっくりしました

冷蔵庫の中のゴリラ ~ずっとそこに居ていいからもう話しかけないでくれ

最近のアマゾン購入履歴の中から、1ミリたりとも人におすすめしないもののお話。

冷蔵庫の中のゴリラです。

 

冷蔵庫のドアポケットの中に麦茶ポットを並べて置く季節が到来。

我が家の麦茶用の冷水筒は、たまに持ち手のところが庫内の食品と接触してドアがきちんと締まりきらない現象が発生します。

麦茶を作りおくような季節は、冷蔵庫を半開きにしておくのが一番まずい季節でもあります。

 

冷蔵庫のドアがきちんとしまっていないときに知らせてくれるアラームのようなものがないかと探したのですが、どうも最近のセレブが使う冷蔵庫はそもそも半開きアラームがついてるものが多いようで、あとから付けるようなアラームで手頃な値段のものというのが意外にみつかりません。

 

それでもとりあえず見つけたのが、この冷蔵庫の中でしゃべる謎の動物。


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冷蔵庫に入れておくと、開けるたびに何かしら喋りかけてきて、開けている時間が長いと文句を言ったりするようです。

本来的な機能が半ドアアラームではないっぽいものの、そういう役割も当然、果たしてくれるのではないかと思った次第。

 

冷蔵庫に入れた初日は「ごーきげんいかがー?」なんて言われるたびに「まぁまぁ♪」なんて答えたりして仲良くやっていました。

陽気な生き物が部屋の中にいるというのは悪い気しないではないか。

 

ところが、これも塩梅の難しいもので、冷蔵庫開けて「たまには運動もしてる?」「してるよー」なんて仲良くやりながら麦茶を出して冷蔵庫を締めて、コップに注いで麦茶ポットしまうためにもういっかい冷蔵庫開けたら「あら、また会ったわね」なんて言われると、二回目はもう答えるの面倒くさいし、でもさっき軽快に答えてしまっただけに無視するのも気まずい。

中途半端な感じでそーっと冷蔵庫を閉めると、中で孤独なゴリラが泣いているような気がしてくる。

そんな感じがずっと続くと、もはやこの家は自分のものでなくてゴリラのものだったような気分にすらなってきます。

 

そうは言っても使ってるうちに慣れるかなあ、と思っていたら今度はなぜか「喋る時と喋らない時」が出始めました。

しばらく静かだったので存在を忘れ始めたころに、急に「今夜は何を作るのかしら?」なんて話しかけられたら日には、こっちだって「誰だっ!」となります。

そもそも、考えてみれば光に反応するセンサーがついていて、明るくなればランダムなセリフをしゃべるようにできているものですから、半ドアのように「庫内の明かりはつかない状態」に対してはまったく何の意味もなさない道理。

 

ついに、

「これはうるさい上に、実用的な意味はないね」

という結論に到達してしまいます。

それでも短期間だったとはいえ、たがいに愛想よく挨拶を交わしていた間柄であるゴリラを、故障したわけでもないのに今更捨てるというのも妙に胸がざわつくものがあって捨てにくい。

役に立たない上に、うるさい上に、捨てにくい。

どうしたらいいんだ。

これはいったいどうしたらいいんだ。

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頭を抱えながら麦茶ポットを取っ手のないタイプに買い替えたのでありました。 

 なんで先にこっちを思いつかなかったのか……。

 簡単な結論だったのにっ!