『マイエレメント』を見てきましたよ。
完全にノーマークの作品だったのですが、タイミング的にたまたま見る流れになったのでありました(本当は『ブギーマン』を観るつもりだった)
絵が非常に綺麗で、SFチックな風景もよく、無意識の差別の描かれ方も自然でうまいし、後半はうっかり泣かされるところなどもあり良い作品であるなあと思いました。
……のではありますが、「この世界の原理原則がよくわからないっ」というところが意外と気になって思ったほど集中できなかったのが惜しいところでした。
急に怒る人はたいてい急に怒ってるわけじゃない、というメッセージなんかは本当に身につまされるところがあって、見ながら随分感心はしてたのです。
あれが元素ではなくて人の物語だったらもっと没頭できたのだろうか。
同時上映の短編作品『カールじいさんのデート』の方は、老人が老犬を連れて初デートに出かけるだけの話なのですが、こっちはずいぶん一生懸命見まして、とっても面白かった。
「なぜだ。なぜ元素の方は良い作品だと思ったのにあまり楽しめなかったのだ、自分」と、むしろ己の感性をやや疑いつつとぼとぼ家路についたのでありました。