夏の終わりの小石湧く

人里近くでもっともよく聞かれる小鳥の鳴き声のひとつが

「チヨチヨビー」でおなじみ、センダイムシクイのさえずりであろうかと思う。

近所の公園にはこれの、やたらリズム感の良い個体が暮らしていて、

おどろくべきことに『ロッキーのテーマ』で鳴くのである。

「ちゃーららららー、ちゃーらららー」の

「ちゃーらららー」部分が「ちよちよびー」である。

この話は、たぶん誰にも通じないであろう。

昨年買ったメッシュのウォーキングシューズが素足ではくのにちょうど快適であることに気づいて今年は夏中愛用している。

素足に靴を履いている人を見るたびに「それは靴が傷まないのか」「脱いだときに臭くないのか」などと色々心配をしたものだ。

果たして、スニーカーを素足で履くとあっという間にボロボロになるのは、私だけの現象なんだろうか。

なぜだ、足は結構汗をかくじゃないか。

「かと言ってサンダル履きというのもそれなりにTPOを選ぶしな」

と思っていたところに、メッシュのシューズなら傷まないことを発見したのである。

これは汎用性も高く、非常に快適であると喜んで毎日履いていたら、ある日突然、左足にばかり小石が入るようになる。

見たところどこかに穴があいている様子もないのに、サイババばりに小石が湧く。

シューズ自体はたいへん気に入っているのだが、左足にやたら小石が湧く場合、これはどうしたら良いものなんであろうか。

靴下を履けば湧かなくなったりするであろうか。

サイババとはなんだったのであろうか。

二十四節季でいえば今日が処暑、いよいよ暑さは処しやすくなるのである。

靴下履くのも暑い、という日々もついに終わってしまうとは。

北海道では見る術がないと思っていた『ロッキーVSドラゴ』の公開が９月末に決まり、この秋の楽しみとしてシリーズをちょいちょい見直している。

今観ると、毎回ロッキーが「思ってたより駄目な人」の地点からスタートしてるのがちょっと愉快。

昔からこんな人だったっけね。

晴天の霹靂