晴天の霹靂

びっくりしました

こちらで手袋は販売しておりません

木の葉隠れに興味津々でこちらを見ているのは犬ではなくてキタキツネ。

 

人里をウロウロしているキツネは元来あまり人を警戒しない生き物ではあるが、一方で餌をくれる人でないと思えばすぐに興味を失って離れてもいく

(そして感染症の危険性があるので絶対にキタキツネに餌をやってはいけないことは北海道の人は誰でも知っている)

しかし若葉の茂るこの季節、絶賛成長中の子キツネとあってはむやみに私を珍しがって、木の陰から陰を伝いながらついてきてしまうのだ。

立ち止まって覗き込めば思いっきり目があうくらいの、ずいぶんと好奇心の強い個体である。

 

一般に巣立ちは8月頃というから、たぶんまだ親がかりの身の上なのだろうか、この子はだいぶお母さんをハラハラさせているタイプだろう。

あまり可愛すぎるのもなかなか困ったことだな、と思いながらそっと立ち去る後頭部あたりにに、どうも視線を感じる6月の森である。