『ロード・オブ・ザ・リング』のIMAX上映を見てきたんです。
IMAXはやたら高いから、普段はわざわざ避けてばかりいるんですが、すげえ映像を見るとすげえなあ、やっぱり(ところでIMAXってなんなんだろうか)
この映画自体は、見るのは3回目くらいなんです。
最初見たときは情報量が多くて話の内容がさっぱりわからなくってね。
「9人は人数多すぎだろう。ゴッドファーザーじゃないんだからっ」
などと言ってるうちに終了。
最近になって、どうもこのシリーズがまたちょっと流行ってきてるらしいというムードを嗅ぎつけてアマプラで二回目を見たら、なかなか面白いじゃないですか。
面白いのもさることながら、そういえばどうもこれは映像がやけにすごいぞ、ということにようやく気がまわるようになって、念のためIMAX上映も見にいくことにしたのです。
本当にすごかったです。
なんならガンダルフがホビット庄に来るだけで綺麗すぎてもうちょっと泣いてる。
さらには、奇抜な衣装着てるわけでもないのに、どこまで画面を引いていっても「あそこにいるな」とすぐわかる若き日のオーランド・ブルームの極端な立ち姿の美しさたるや。
179分もあるものだから旅のパーティ組む前からすでに膀胱にサスペンスかかり始めることも手伝って、自宅のモニタで見てるのでは味わえないレベルの手に汗にぎる鑑賞体験でした。
三回見て良かったのは「だいたい思いつく限りの余計なことは全部やる」ピピンです。
『ロッキー』におけるエイドリアンの兄ポーリーが思いおこされる。
「余計なことしかしない人がウロウロしていてくれるから、自分はちょっと無理して意志を強く持っていられる」っていう人間関係の機微が織り込まれてる話ってのは大人の物語だなあ、と思います。
本当に、我こそは、という役に立つ奴だけで9人のパーティ組んだらどれだけ悲惨なことになろうことか。
面白いけどとにかく長くてなかなか見返せないので、このIMAX版の上映を機に三部作見返してしまおうと思ったのでありました。
映画に比べると一直線に話が進まないので実は意外に読みにくい原作。ついでに読み返しております。