ずーっと、ずーっと読んでおります、三体。
止まらない。
そうは言っても一部『三体』二部『黒闇森林』三部『死神永生』と読み進むうちに、さすがに認めざるを得なくなってくるのが
「うむ、全然わからないし読めてないな」
っていうことです。
なんかすごく面白いものを読んでるような気はするんだけど、何がどうなってるのか、正直さっぱりわからんので
このままいったん読み終わったら、重力波とか、加速器とか、なにやらそのへんの宇宙の最先端っぽいあたりをいったん調べて読み直そうと思ったのでありました。
だいたい11次元ってどういうことなんだ。こちとらドラえもんの四次元ポケットで情報がとまっているのを甘く見てもらっては困るよ。
などと言いながら、何かを読むために何かを調べるタイプの読書、実は一番贅沢なような気もします。
ところでこの、なんだか得体がしれないがとてもおもしろいような気がする三体シリーズに関する、とてもお得な情報を、私は握っているのです。
全部で五冊もあって、だいたい二千円くらいずつするので、普通に買うとおよそ一万円という高額になるこのシリーズ(そのうえ読んでもあんまりわからないってすごいよな)。
私はハヤカワの電子書籍セールを待って第二部まで地道に半額で買い揃えたのですが、年に一度くらいのセールを待てないという向きに朗報があります。
実はオーディブルにシリーズ五巻、全部入ってるんですよね。
しかも1月末からコイン制システムから聴き放題制にシステムが大きく変更されたのに伴って、過去にオーディブルに入会していたことのある人でもしれっと30日間の無料お試し期間が復活しているではないですか。
オーディブルはサービスが始まったころに試しに入会してみて、聞きたいタイトルが全然なかったので無料期間中にすぐに退会したんですが、久しぶりにみたら相当にタイトル数が増えていたので、再入会してみました。
良く見ると実は、だいぶ増えたタイトルの中でもめぼしいものは「聴き放題プラン対象外」になっており
「やっぱり今ひとつ使えないなあ」
とは思ったのですが、『三体』の全シリーズが聴き放題対象になっていることに関してはかなり評価できるように思います。
まとめて聞いて30日以内に退会したら、事実上無料で三体が最後まで読めるってことになりますから、図書館でも順番待ちでなかなか借りられない昨今、これはだいぶありがたいではないか。
ついでに、聴き放題対象で『三体』以外にめぼしいタイトルあるかなと思って探してみたら、ハラリの『サピエンス全史』なんかも入っていました。
ハラリは『ホモデウス』も『21Lessons』も聴き放題プランに入っているのはいいですね。
『三体』を読み解く助けになりそうな村山 斉 さんの本も入ってるのもいい。
比較的新しくて話題になった本の中では『ブルシットジョブ』が入ってるのはちょっと感動しました。
マイケル・サンデルも結構入っています。『実力も運のうち』は2021年に読んだ本の中でも屈指の面白い本。
あと歴史好きの方面には、今年大河ドラマとNetflixアニメのおかげで非常に気になる平家物語から吉川英治の『新平家物語』なんかが入っている。
吉川英治は『三国志』とか『太平記』とかも聴き放題で入っているので歴史好きな人には宝庫ではないか。
以上、ずっと会員になっておくほどではないけど、気になるタイトルがあるときに集中的に利用すると使える場合もあるオーディブルなのでした。