昨年末から「椅子軸法」をずっとやってる、という話なんです。
年末に「この動画が面白いよ」くらいのノリで人から教えてもらったものを私も
「あー、面白い面白い。こういうのって何割くらい暗示?」
とか言って喜んでおりました。
「ちょっとやってみたけど、一人でやってもわからんよねえ」
かなんか言ったりして。
ある時「あ、これヨガの”足裏全体で地面を踏む”っていう例の感覚ではないか」
と思い、それからヨガの前にやるようになったわけです。
これがまた見事に暗示にかかちゃってる人みたいでむしろ気恥ずかしいくらいのもんですが、長年悩ましかった「後屈(アップドッグ)で腰を痛める問題」が、なくなったという驚きですよ。
挙げ句、苦手のY字バランスも相当に安定するようになり、毎日のヨガの前、あるいは「今なんかちょっと変な立ち方してたな」とかいうときにやるようになりました。
この先生がまた「体軸」とか正確な定義はなさそうな言葉を持ってきて、自分だけがわかる「ある」か「ない」かを判断するうえに、そこに至る理屈を全然説明しないもんだから、流れだけ見てたら完全に詐欺師の手法かなという気になるわけです。
とはいえ、その説明の足りないシンプルさが逆にSNSっぽくて面白く、こういう話の好きそうな人に私もちょっと広めてみたくなります。
この歳になれば、肩腰に悩みのある知人を見つけるのに何の苦労もいらぬもの。
「ちょっとこれやってみ。やってみ」
と見せると、驚いたことに40代以上の男子は口を揃えて言いますね。
「お、石井先生じゃないか!」
いやいや、そこじゃなくてさ、と言おうとするとこう続くのです。
「このひとはブルース・リー直系のね……」
いいけど先に椅子軸法の話聞いてもらってもいいですか。