晴天の霹靂

びっくりしました

道端のオリンピック、そして吊り革

道を歩いていたら向こうからおばあちゃんが二人やってきました。

おそらくお友達同士で健康のためのウォーキングなんでしょう、暑い中ふたりともマスクしてお行儀よく並んで歩いてきます。

すれ違いざまに耳に入るおしゃべり。

「……外に出るなっていうし。それでオリンピックだけはやってるでしょう」

「ほんとにねえ」

おお、なんといい街場の感想。これぞリアルの「つぶやき」と「いいね」じゃないかっ!と思ったもんです。

言ったはしから消えていくつぶやきってのは健全でいいもんだな。

そんなことを思って、ついここにリツイートしてしまう次第。

 

 

配信サイトで五輪の「今日のハイライト」を見てたら男子体操でした。

あのぐるぐる回る競技をなんとなく「吊り革」だと思ってたんですが、あらためて見たら「吊り輪」だったのでびっくり。

高いところからぶら下がってる持ち手は全部吊り革じゃなかったのか。

あと、吊り輪のときに選手をヒョイって持ち上げる役目の人って案外オートメーション化されないものなんですね。

あのヒョイのところが、いいよなあ。

 

 

 今日のオリンピック読書。

色々と知らないことが書いてあって面白い『オリンピック秘史』を読んで、「わからなかったアレ」の答えがわかったような、わからなかったような気がした話です。

 

市内でマラソン競技が行われるというので、しばらく前から幹線道路沿いに「この道混むからね(わかるだろ)」っていう看板がたくさん出はじめました。

これに「オリンピック、パラリンピック」という表示が一切ないのが不思議だったんです。

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東京2020大会」とは書いてあるけど、ここは東京じゃないし、今は2020年じゃない以上、やっぱり妙な看板だと言わざるを得ない。

「なぜちゃんと大会名を書かないのだ、誰から何を隠そうとしてこのようなことになるのかっ」

と大変に気になっていました。

 

色々読んで推察するに、どうやら登録商標の関係っぽい。

ロゴはもとより「オリンピック」「パラリンピック」とか「五輪」とかそういう言葉も、協賛企業以外は使ってはいけない、と開催地の組織委員会によってだいぶ厳しい規制がある様子。

 

そうは言っても「何の大会なのかは決して言えないけどこの道使うから混むよ」ってのも、言われる側としては「なんなんだ、いったい」という感想を持たざるを得ないのではありました。

……そもそも古代ギリシャ語起源の単語を誰かがどうにかすれば独占できるってのもなんか妙な気がしない?