晴天の霹靂

びっくりしました

ルルドのヘッドスパ エイリラン ~半年くらいかけてだんだんかわいくなってきたアイツ

微妙なものがどのように微妙であるか、という話をそのまんましたいのです。

 

ちょっと前にテレビなどで取り上げられてそこそこ話題になったらしいヘッドマッサージャー、ルルドのエイリランです。

 今になって考えてみればテレビで紹介するには群を抜いて映えるフォルムのせいでよく見かけたのかなという気もする、頭にかぶって音波振動でヘッドマッサージをするグッズです。

頭の上にたこ。

 

これが「たいへんよろしい」という噂をあちこちのメディアで聞いたので頭皮が凝る自覚のあった私としては興味深々でした。

しかし、「実際使ってみないといいかどうかわからない未知のもの」に五千円以上出すかというとちょっとハードルが高い。

効果あるという確信があれば思い切ってもいい金額ではあるが、買ってみて自分に合わなかったら結構ダメージがある金額でもあるという、まずここで微妙な設定なのです。

 

ところがこれが妙なめぐり合わせで数ヶ月前、私のところにお下がりがやってきました。

つまりは「買ってはみたものの、なんか微妙で使ってないので、使うならあげるよ」という人がまず一人、居たということです。

そして、たいへんありがたくもらった私も、しばらく面白がって使っていたのがそのうちなんとなく使わなくなり、パソコンのモニタにぶら下げておくこと数ヶ月。

ここに「なんか微妙なので使わなくなった人」ふたりめの誕生です。

 

なんとなく使わなくなった理由としては、「一回で劇的な効果があるわけではない」ということがあります。

音波振動ですからそこそこ繊細なブルブルが三分間だけ続いて終わります。

すごく頭皮の凝った人が「目の前の霧がさっと晴れるような効果」を期待した上で使用してしまうと正直、たいして腹の足しにもならない、というような感想を持ってしまうくらいの繊細さと言えましょう。

美容室でやってもらうヘッドスパとは別のものです。

 

ところがこれが最近、また毎日使うようになってきています。

寒くなってきて頭痛肩こりの季節がやってきた昨今、なんの気なしに思い出してまた使い始めると、これがなかなかに可愛いやつ。

そんなに効果へのハードルをあげずに日々の習慣のひとつとして「毎日三分ずつ軽く頭皮ほぐしておく」くらいのノリで使っていくと、これは結構効果を感じるではないか。

終わったあとで目がぱちっと開きやすくなるような感覚があるし、軽くもなる。

三分で勝手に切れるので、化粧前する前なんかにさっと使うようにすると、顔の筋肉もほぐれるようで気持ちの切り替えにもなるのです。

 

Amazonのレビューをつらつらと見ていると「……うーん?」という印象の評価が圧倒的に多く正直共感を禁じえないのですが、おしなべて悪く思っている人も居なさそうなところがまた面白いところです。

ハードルさえあげなければ良い商品といっていいんじゃないか。

ハンズフリーで使えるヘッドマッサージャーってそんなにないし、邪魔にならなさとか、しばらく使わないでそのへんに置いといても目障りにならないフォルムとか、かなり斬新だと思います。

でもハードルをあげずにおくには、値段が微妙。

 

ということで、思うにこれは、「テレビとかで尾ひれをつけた評判を知らない人」に、「プレゼントとして贈る」のがベストの商品なのではあるまいか、というような結論にたどり着いた昨今でありました。

 

 

↓彼女こそ、頭にたこを載せるのが世界一似合うモデルさんであろう。


ルルド エイリラン AX-KXL3500

 

私が持ってるやつより新しいタイプがすでに出ていて、新型はシリコンブラシがついて頭頂部も刺激されるようになってました、羨ましい。

しかし、さらにまたいいお値段になってしまい、さらにひとハードル上がってしまっているも悩ましい。

 

 

私が持ってる古い形のやつは、量販店などで結構値引きになってたりするので「微妙」を乗り越える意思のある人にはたぶん今が買い時の模様。

(しかしまた、電気屋さんのワゴンで見かけて「あー、売れなかったのかあ」と思うと切なくもある。じっくり使うとかわいいやつなんだけどな)