そろそろどうしてますか、財布。
私はまったくこだわらない方なので、ここ最近は考えることを全力で放棄した結果の百円ショップで買った財布を使っていました。
折から、2020年本格的にキャッシュレス推進の大波、気がつけば現時点で現金が必要な買い物は3箇所のみとなりました。
現金商売だけを死守し続ける格安系スーパー、おとぼけ美人美容師が経営する行きつけの美容室、散歩道の途中にご機嫌だったら寄っちゃう自家焙煎コーヒー屋さん。
あとは通りすがりで神社があったときにお賽銭をいれたいとか、初めてのお花屋さんとかパン屋さんとかを見つけて入ったとして、基本的に小さなところは現金で支払うのが一番いいのだろうな、とか、そういうケースも侮れない。
したがって、普段は基本的に現金はいらないけれども「財布」という制度を完全撤廃してしまうと、まあそれも困る。
だいたい、本当に面白い買い物ってキャッシュレス決済非対応のお店のなかにあるものではないか。
常に持ち歩いている手帳の中に必要なカードは挟んであるので、九割がたは手帳さえ持って出ればなんでも用事はすむのです。
せっかくそこまでキャッシュレス時代が来たのに、残り1割の(しかし貴重な)ケースのために、邪魔な財布を持ち歩かねばならぬとは、理不尽ではあるまいか。
この時代、財布たるもの、なんとしたものか。
色々考えるも、コンパクト財布の類は「極限まで小さく軽く」を追求していくと、やはり機能面では多かれ少なかれ犠牲を強いられ、支払いのときに手元が面倒になりがちなのではあります。
「よくある普通の財布の形」ってそもそもがよく考え抜かれたもので、すでにそれなりに小さくて扱い安いように知恵を絞って作ってあるものです。
しかし、それでも手ぶらに近い身軽な外出したいとなると、手帳と財布を両方持つのはちょっと邪魔に思えてしまうのはこちらの都合。
扱いやすくて軽くて邪魔にならないという、さらなる追求するとどうなのか。
ここはもう見た目うんぬんを切り捨てて、いっそペラペラのスケルトンが正解じゃないか、という結論に達するのであります。
世の中には家計管理用の小分けクリアポケット、なるものがあるのですね。
本来は一週間分ずつ生活費を小分けしたりするようのアイテムらしい。
これなら、人前に持ち出すものではないにせよ、どっちみちお金を入れるものではないか。
せっかくだから大きさを揃えてクリアファイルを切り、中に仕切りを作って、現金支払いしている店のポイントカードも収納できるようにしておこう。
バインダーに挟むわけではないので穴の部分はハサミできり落としてさらに小型化してみる。
いいんじゃないか。
あんまりたくさん小銭を入れて中が膨らむと、ジッパーを閉めても逆から開いてきてしまうので、これくらいが限界っぽい。
さらには手帳カバーにいれたときに微妙に角がひっかかって邪魔なので角を丸く切り落とす。
こういうときに見た目を一切気にしないでセロテープと養生テープでためらいなく処理してしまう性格って、社会人として正直どうなんだろうな。
普段使っているウォレットサイズの手帳と比べると縦が1センチ、横が5ミリくらいそれぞれ大きいのだけど、収納力の大きな手帳カバーをつけているのでこれでなんなく入りました。
手帳に入る財布、完成。
むしろこれからの時代の財布はこっちが正解なのではないか。
見た目とか気にかけている場合じゃないのでは。
いや、コンセプトはさておき、手間暇かければなんとかなるところはもうちょっと気にしたほうがいいのか。
何年か前までとても気に入って使っていた薄い財布。
これは本当に使いやすかったため、今回もまたちょっと心が動いたものの
「今、そこそこいいお値段出して財布を買う時代なんだろうか」
というので思いとどまった。
でも良い財布でした。
ちなみに私の手帳にダブルクリップがついている理由。
相変わらず、見た目は雑だけどめっちゃ便利なのよ。
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