『マツコの知らない世界』がサンマの回だというので、喜んでみていたのだが、どうなっているのかさっぱりわからないサンマの世界である。
「今年は全然採れてなくってなくて大変だが一尾500円だとしてもコスパのいい魚だからぜひ食べてもらいたい!」
という趣旨のことをサンマ仙人は縷々述べている。
あんなに美味い魚「500円でも安い」には賛同を惜しまないところだが、それにしてもどこでそんなに高級魚になっているのか。
今日も今日とて近所のスーパーで二尾190円で買ってきたところでもあり、「サンマ異常事態」というフレーズがピンと来ないこと甚だしい。
これは北海道価格なのか。
それとも大ぶりの太ったサンマしか並べないような一部高級魚屋さんでそのような価格になっているのか。
スーパーにて二尾190円のサンマはピカピカしてるものの、やや小さく脂も少な目ではある。
それにしても脂がのってればのってるほどうまいというものでもないではないか。
七輪でじゅうじゅう脂を落としながら焼くわけでもない昨今、さっぱり目の塩焼きってむしろおいしかないか。
グリルにちゃんと収まるサイズのサンマをこんがり焼いて、ご飯と味噌汁があれば無敵である。
「うまいなーっ!」
一口ごとにこんなに騒ぎながら食べる魚というのは、考えてみればサンマだけかもしれない。
ワタのところは大根おろしを載せて。
今日の魚は可愛い顔していたので頭もバリバリいった。
「あー、やっぱりサンマうまいっ」
やたらにぎやかに食事をしてると、猫はなんとなく迷惑そうに離れていく。
猫のくせに、サンマのうまさを知らないとは不幸なことである。
500円でも安いものを100円以下で買ってきているのだよ。