今週のお題「元気の秘訣」
今週のお題がとってもダサくてちょっとびっくりしたのですが、さすがにわざとのやつであることを願うところではあります。「元気の秘訣」とか言うのも聞くのも気を使うくらい中途半端な年齢の人はどういう具合にしらばっくれたらよいのかしらん。
ひとつ、ささやかながら確実なストレスの軽減法が思い当たります。
何か身体に悪そうなものを食べるときとか、気に入ったものを食べすぎるときとか、身体に悪そうなことをするときとかに使うべき健康法です。
私は果物が異常に好きなので、身体が冷えるのも顧みず目の前にあるだけの果物を全部食べつくす、というような子どものような所業をよく行うのですがそういうときに効果的。
一心不乱に食べたいものを食べつつ、手元のスマホで「グレープフルーツ 健康」「苺 ダイエット」など、「今食べてるもの」と「何か元気のでる言葉」をセットで検索します。世の中のおよそどんな食べ物で検索しても、こちらを勇気づけてくれるような胡散臭い記事は必ずズラズラと出てきますから、その能天気さをともに吸収するのです。
いろんな人がいろんな目論見を持って、どんなダメな人間でも甘やかす隙を見つけにかかってくるサイバー空間は素晴らしい。
私はあんまりしませんが「夜食 健康」「ラーメン ダイエット」など、もうワンランク上の悪いヤツでも、きっとお好みの楽観論はネットのどこかにきっとあることでしょう。
これはずいぶん前に流行った『ブリジット・ジョーンズの日記』で、食べるの大好きブリジョンがやけ食いするときに、今日はそれだけを食べる単品ダイエットをやっている、と自己暗示をかけて食べまくる、という実に楽しげなシングルライフを送っていた、あのいわばネット進化版なのです。
小説の流行を受けてその後公開された映画バージョンも魅力的でしたが、ものすごく大雑把でキュートなブリジョンを演じていたあのレニー・ゼルウィガーが今日のアカデミー賞発表では『ジュディ 虹の彼方へ』でとうとう主演女優賞したとか。
ああ長年一緒に悪いことしてきた仲でありながらこんな晴れがましい日がやってくるなんて嬉しいことだ、としみじみ思ったのでありました（誇大妄想）。
