晴天の霹靂

びっくりしました

2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

参院選読書『国対委員長』 ~ハーゲンダッツvsガリガリ君

参院選ですねえ。 2021年の衆院選のときは、私の選挙区は候補者三人だったので 「全候補者の街頭演説聞きに行ってやるっ」 と心に決め、毎日SNSを見張って、「明日5時から〇〇スーパーの前」なんていう情報を細かく拾っては自転車走らせて演説聞いて回ったも…

続『東京2020オリンピック SIDE:B』~半沢直樹モノとして見るのも白眉

『東京2020オリンピック SIDE:B』の話がしたりない。 好きか嫌いかは置いといて、いっぱい語ることがある映画って、やっぱりある種の「いい映画」ではあると思います。 少なくても「どうでもいい映画」は作らない、ってやっぱり作家性のある人ならではあるま…

『東京2020オリンピック SIDE:B』~もっと権力勾配に敏感にならなくていいものか

乗りかかった船ですから、見て参りました『東京2020オリンピック SIDE:B』 観客は私入れて六人くらい。 やっぱりSIDE:Aより見られているようである。 www.youtube.com なかなか面白かったんです。 印象深いのはカメラをかついでインタビューしてまわる河瀨…

白いポッカの管理人

どうにも日本語の通じない管理会社の、愚にもつかない漏水案件にかれこれ10ヶ月ほどもつきあわされている。 そろそろ疲れてきているので、「話せばわかるんじゃないか路線」を放棄、思いつく限りいろんな見積もりをかき集めて外堀を固め、最終的な選択だけ迫…

プルースト、まさかの行き止まり。

やたらと長いので有名な小説を 「ためしに最後まで読もうとしてみたら、どれくらいの時間がかかって、その間にどれくらいの出来事がおこるんだろう」 という好奇心から読みはじめるとする。 読んでみると意外や意外、超面白くて(特に人の悪口を書くときに露…

季節の代わり目の罠

冬の間しまいこんでいた扇風機を出してきて、蒸し暑く感じる日に短時間つけたりつけなかったりするくらいの季節である。 「ちょっとだけつけておくか」 なんて言って、部屋の隅、壁コンセントのあたりに扇風機を置いたまま電源を入れる。 真後ろから風があた…

ヤクルト1000がなければヤクルト1000以外のものを飲めばいいじゃない

どういうわけだかヤクルト1000の人気がやたらとすごいというので、走って見に行ってみたら実際、どこのスーパーもこんな感じになっているではないですか。 「へえ、なになに。なんでそんなに売れてるの」 なんてwebサイトを見てるとヤクルト1000はさておいて…

プルーストにおける「この人今何歳なのか問題」

すこしひんやりする雨上がりにベランダをあけると、眼の前には朝顔のプランターがある。 そのわずかばかりの四角い土の中から、生命力を急激に取り込みつつある生態系の匂いが鼻をついてまっすぐやってきた。 しゃがみ込んでつるの伸び具合を確認しながら思…

外界にも、お手洗いにも季節あり

お手洗いで使ってる俳句日めくりカレンダーを非常に気に入っており、今年で二年目です。 365日分、季節ごとの俳句、季語、二十四節気七十二候、月齢なんかがのっていて、毎日ぼんやり眺めては、それでも地球が回っていることを噛みしめるのが本当に楽しいお…

『東京オリンピック』~市川崑も賛否両論だったらしい

図らずも今月はオリンピック映画月間であるらしいということで、せっかくだから見ておくことにした、1964年市川崑監督の『東京オリンピック』 膨大な予算をかけてわざわざ残してあるだけあって、やっぱり振り返って観ると随所面白いもんですね。 www.youtube…

自転車が盗まれたかもしれない悲しい話

「自転車なくなちゃってさ」 「えっ、盗難?」 「そうだと思うんだけどね。駐輪場において用事足して戻ったら見つからないんだけど。最近私も色々あってちょっとぼんやりしてるから、置いた場所がわからなくなった可能性もゼロではない」 「もう一回探しに行…

『東京2020オリンピック SIDE:A』~アスリートより先におじさん登場

こんなに「気がすすまない」と思いながら映画館へ行くこともなかなか例がないのですが、行ってきました『東京2020オリンピック SIDE:A』 なぜって、ウカウカしてると2030年には地元にオリンピックが来かねない危うい都市に住んでいるからです。 どう考えてあ…

そして管理会社との静かなる闘い

寒くて薄暗い事務室でお話をしてる合間にも、いろんな人がやってくる。 ご近所にお住まいという老婦人が、野原でつんだような実に慎ましい花束をおいていったのを、備前焼の花瓶に移しながら小柄な管理人さんが言った。 「大きなホテルなんかには必ず花が活…

黙々と毛づくろいをするわたし

私の感覚ではつい最近のことだが、考えてみればもう8年も前のことだ。 初めての猫を飼い始めた時。 手のひらに乗るくらい小さくて、人を困らせることと笑わせることと心配させることしかしない、せわしない生き物なのにびっくりした。 こちらもはじめてだか…

超多忙不動産の若手社員 ~滝のある部屋

「滅多なことは口にできない」 と、男は言った。不動産管理会社若手社員である。 「滅多なことは口にできない」 電話口で聞いていた私もびっくりしてオウム返しする。 そのボキャブラリーがすぐ出てくる引き出しにひょいと入ってるの、すごいな。 今週中に進…

『デンジャー・ゾーン』~今日も危険区域を陽気に生き抜こう

『トップガン マーヴェリック』の大ヒットを記念してでしょうか、1986年のトップガンの冒頭映像がYou Tubeで公開されております。 「うわっ、やめなさい、条件反射で人の感情を揺さぶる特殊映像をむやみに見せるんじゃありません」 と思いながらも、最初の9…

鎌倉幕府成立におけるメフィラス史観

やんちゃな登場人物がだいたい成熟するか死ぬかしてしまったので展開が地味になってきた大河ドラマですが、私が思うに『シン・ウルトラマン』を通った人と通ってない人とでは違うドラマを観ておりますよね。 例のあの人が気になって仕方ない現象です。 そう…