晴天の霹靂

びっくりしました

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

直立する五年前の今日

Amazon photoで写真を整理しているので 「何年前の今日こんな写真を撮ってましたよ」 というようなことをしばしば勝手に知らせてくるのです。 目を留めたのは、我が家の虎猫があまりにも見事に背筋をのばして直立してる写真だったからで、その珍妙な姿がさす…

卵を落として気がつくこと

カブの葉とベーコンでぺペロンチーノを作りながら、 「よし、上に温泉卵までのせちゃうもんね」 と冷蔵庫から卵を取り出す。 軽く握った手の平に卵を収めて冷蔵庫の前でふわっと振り向いたそのときに、 卵は遠心力を活用するように掌をすり抜けて自力でカー…

おろそかには食わんメシ~玄米ご飯と志村 喬ごっこ

最近、自宅で発芽させた玄米を炊いて食べることにハマっています。 香りも食感も、大変おいしくてやめられなくなったというのもさることながら お茶碗に盛ったときの色が薄茶色いと、 「このメシ おろそかには食わんぞ」 という志村 喬ごっこが盛り上がると…

スマートスピーカーとわたし ~近頃kindleの読み上げがますますありがたい

『マツコの知らない世界』というテレビ番組でスマートスピーカーの特集をしていたのです。 www.tbs.co.jp うちにもアレクサが居るので、「どれどれ何か私の知らない情報でもあるだろうか」と観ました。 この「すでに使ってはいるけれど私の知らないもっと便…

ストレスベイキングとホームベーカリーのすすめ

家にいる時間が増えたせいでパン作りが流行ってるという話題をみつけたので、 今こそホームベーカリーの話をしよう。 前も同じ話をしたような気はするが、同じ話を繰り返し何度しても飽きないのが中年の強みである。 www.msn.com ちなみに上の記事は「なんか…

犬を洗う、猫を干す。

どこかで見た感染症予防のための「帰宅後にやることリスト」の中に、 「手を洗う」とか、「着ていたものは洗濯する」とかの他に、「犬を洗う」というのがしれっと入っていて、犬も受難だなあと思う一方で、ちょっと愉快な心持がした。 なんか詩のような響き…

CDなどから必要な部分だけ音源を切り出す方法覚え書き

今までサウンドキャプチャ用のソフトを使って適当にやっていた「CDなどの音源から必要なところだけ切り出した音声ファイルを作る」という作業について、itunesを使ってちゃんとやる方法を覚えたので、忘れないようにメモです。 必要な部分を時間で指定 itune…

発芽玄米を作ってみる ~結局芽は出たのか出ないのか

我が家にはほとんどパンを焼かないホームベーカリーがあります。 パン作りよりも、ヨーグルトやら酵母おこしやらの発酵機能が付いているのが面白く、 定期的に「いろいろ発酵させてみたい欲」がやってきます。 醤油麹と塩麹を交互に作り置くのもだいぶ定着し…

ソクーロフ『ファウスト』~人生でもっとも見るのがキツかった映画を見直してみる

先日、久しぶりに「人生でもっとも見通すのがきつかった映画のひとつ」である ソクーロフの『ファウスト』のことを思い出したのをきっかけに、 せっかくだからもう一度見直してみるという蛮行に挑みました。 ファウスト(字幕版) 発売日: 2016/10/28 メディ…

記憶スケッチアカデミー「あひる口のマーメード」

今さら感もありますが、「アマビエ」です。 news.yahoo.co.jp ガーディアン紙が二本で流行中の妖怪アマビエのことを「あひる口のマーメイド」と表現した、という情報をうけて それなら私でもかけそうな気になちゃったのでせっかくなので描いてみました。 ど…

『聖なるズー』~倫理観とか正義感とか無知とか

本屋さんでこの印象的な犬の表紙が平積みになってるのが近頃よく視界に入っていたのだけど、あまりにもタイトルから内容の想像がつかないので、意識にひっかかってきたことがなかった。 表紙とタイトルはなんとなく動物ファンタジーものに見えるのに、そうだ…

『ファウスト』を読んでいたら森鴎外がヤバイことに気がついた。

ゲーテの戯曲『ファウスト』は前にも一度読んだことがあったんですが、スケールが壮大なこともあり、筋を追うので精いっぱいだった感がありました。 ゲーテの熱量がとにかく異常だなとまでは思ったものの、文学作品としてはたぶんそれほど強い印象はなかった…

吸う、撫でる、浴びる、捕らえる、服従する。

お題「#おうち時間」 昨今の緊急事態宣言下で 「外出自粛でストレスが溜まってる人はこんな対処法をっ」 と言ったような情報をあちこちで目にするようになりました。 いい情報だとは思うのですが、それはそれでたくさん目に入るようになると 「あれ、全然ス…

醤油麹と塩麹 ~パイポパイポ、パイポのシューリンガン

醤油麹です。 初めて食べるものがいきなり自作なので正解がわかりませんが、this is うちの醤油麹。 さしあたり使う予定のない米麹が余っていて、ほんの出来心で作ったにも関わらず、あまりにもおいしくて意表を突かれました。 生で食べられる野菜とポリ袋で…

『大きな森の小さな家』~その件はジャレド・ダイヤモンドで読んだやつ

プライムビデオの『大草原の小さな家』を懐かしさまかせでうっかり見始めたらやっぱり止まらないほど面白くてびっくりしている。 www.amazon.co.jp あまり面白かったので久しぶりに原作を読み直したら、テレビドラマなど足元にも及ばないくらいの感動と衝撃…

『大草原の小さな家』~殿はなぜ御乱心めされたのか

いつのまにやらプライムビデオに『大草原の小さな家』が入っていました。 子どものころNHKで放送していたのを見ていて、原作が児童小説であることをしてクリスマスに本を買ってもらったりなどした思い出深いテレビシリーズです。 思えば、私の海外ドラマ初体…

全展望監視タワーの午後

今週のお題「わたしの部屋」 コロナも怖いがリヴァイアサンも怖い、という旨の論考が日々更新される昨今の世界状況の中、一方では部屋にいて読書などしてるぶんには後ろめたいほど平和な日常でもある。 しかし、そんな一見穏やかな我が家でも実は転居してき…

石けんは生きカエルか?

昔から悶々と心に抱いてはいたけど、きちんと正面から向きあわずにやり過ごしてしまっていた問題と、今こそ逃れようもなく向き合わされております。 今、この厳しい時代を生きる私として、チビた石鹸をどうするのか。 だから、「今までどうしてきたのっ?」…

悲しい目をして手を洗う人、かっこよく手を洗う人

ユヴァル・ノア・ハラリがコロナウイルス流行後の世界に関する論考を発表したというので、あちこちで話題を見かけます。 私も読みましたが、やっぱり面白い人ですね。 www.nikkei.com ハラリの本が好きで、どれをどこから読んでも面白いなあと思うのは、あん…

『デカメロン』~無駄話は続くよどこまでも

ボッカチオの『デカメロン』を読んでおります。 今読まないと一生読まないだろうと思ったから試しに読んでみただけだったのですが、ほぼ同時代の作である『神曲』なんかと比べるとだいぶ読みやすくてびっくりしました。 デカメロン 上 (河出文庫) 作者:ボッ…

「詰め替えそのまま」が二年で壊れたので買いなおした

愛用している「詰め替えそのまま」がついに壊れた。 調べれば、購入したのはほぼ二年前。 「うーん、壊れたかあ。二年で壊れるかあ」 と思いつつも、もうこれなしではやっていけないので間髪入れずに買いなおす。 三輝 詰替えそのまま ミニ MS-2(W) ホワ…

Netflix『トロツキー』~どういう人なのか良く知らないあいつの事

Netflixでロシアドラマ『トロツキー』を見ております。 www.netflix.com Netflixで革命期のロシア物と言えば『ラスト・ツァーリ: ロマノフ家の終焉』を見たばかり。 『ラスト・ツァーリ』 ~死なない朗らかさかを見て行こう - 晴天の霹靂 どうも色々凡ミスが…

『三体』~脱水と戦艦スライスがいいね!

ハヤカワ春の電子書籍祭りなので、こういう機会でもないと読まなさそうなものに手を伸ばしているのです。 www.amazon.co.jp 中国SFがとにかくヤバい、中でもこれが一番ヤバい、ということで世界中で大変な話題(だったらしいが私は全然知らなかった)『三体…