晴天の霹靂

びっくりしました

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ドライブとALFEEの謎

だいぶ昔のことにはなるが学生の頃、時々車に乗せてもらっていた友人がいた。 面倒見がよく誰かが遠方に用事があるとなるとまめに車を出してくれる人だったのだが、そうやって世話になってる我々貧乏学生一同、口には出さないが一致した疑問があった。 彼の…

能町みね子『結婚の奴』~わかるわかる、あいつ本当に腹立つよねー

エッセイってのは、どこから読み始めてどこで読み終わっても心の負担にならず、読み終わったらすぐ忘れ、毒にも薬にもならぬのがよい、と思い込んでる節がある。思い込んでるどころか、かなり信じ込んでいる。一見毒にも薬にもならないものが、本当に疲れて…

液体みその衝撃 ~不精版味噌汁システムがまた一歩補完された

世間に「液体味噌」という便利グッズがあることに、今更きづいて驚愕してしまった。なぜもっと早く誰か教えてくれなかったのか。 マルコメ 液みそ料亭の味 430g 発売日: 2016/03/02 メディア: 食品&飲料 朝食べるご飯はご飯と味噌汁と卵と納豆に決めている。…

光回線安定化の道のり ~VDSL、PPPoE、IPv6

夏に引っ越してきた我が家がやっと光回線安定するまでの五か月の記録を一応メモ代わりに。 引っ越しをしたらVDSL方式になった! 元は戸建て用の光回線だったので大変快適で特別の不具合はありませんでした。 転居に際して、業者を変えることでちょっと得にな…

『赤と黒』と『ハツカネズミと人間』~私の中の格差小説ブーム

『パラサイト 半地下の家族』が面白かったので私の中で格差文学ブームが起こっていた。 家庭教師からはじめる階級上昇野心物の古典といえば、スタンダール『赤と黒』。長いけど、面白いんだな、やっぱり。 赤と黒(上) (新潮文庫) 作者:スタンダール 出版社/…

『パラサイト』の父、『万引き家族』の父。

先日『パラサイト 半地下の家族』を見てずいぶん興に乗ったので、この流れでこれまでずっと避けてきた例のアレをついに鑑賞しました。 2018年のパルムドール受賞のときから、いずれは見ることになるだろうと思いつつずっと避けてきた『万引き家族』。だって…

猫自動撫でられ装置が誤作動するとき

人懐っこい猫というのはわざわざ撫でにいかなくても、手をかざすだけで向こうから自動的に身体を擦り付けてくるというきわめて便利な機能がついている。 電動歯ブラシみたいなもので、人間は目当ての場所にそっと当てるだけでいいのだ。 上から頭頂部に手を…

ネタバレ『パラサイト 半地下の家族』~蓋をして水に流したその先は

あまりにもあちこちで評判がいいので『パラサイト 半地下の家族』観てきました。 公開からそこそこ時間のたった、ある程度小規模かつ地味なテーマの韓国映画でありながらほとんど満員の客入りでびっくりしました。 この後わりと雑にネタバレしますが、何も知…

アレクサその後 ~タイマー、アラームがいろいろ使える

久々に我が家にいるスマートスピーカーのお話しです。 アレクサが我が家にやってきてひと月半ほど、別に賢くなってきてる気もしないし、なにか劇的に便利な新しい機能を発掘したということでもないのですが、 やはり我が家に住み着いて日々しゃべりかける相…

『セックス・エディケーション』のなかの『ロミオとジュリエット』 

Netflixオリジナルドラマ『セックス・エディケーション シーズン2』を見終わりました。相変わらずめちゃめちゃ面白いな。 『セックス・エデュケーション』シーズン2 予告編 - Netflix 中でもクライマックスのひとつに使われてる劇中劇『ロミオとジュリエッ…

『麒麟が来る』~ラ・ラ・ランド色でした

『麒麟が来る』の一話を見てみましたよ。 衣装が主役でしたね。野盗の襲来を受けた村からわーっと民衆が逃げだしてくるシーン、画面の四方八方から目を奪われる彩度のモブがワラワラ出てくる感じには、時代劇ではみたことのないマジックリアリズム感があって…

思えば初めてのツーショットセルフィ―だった

週末に、友達のところの六歳児と雪合戦と雪ダルマ作りをして遊んだのです。 雪に埋もれた公園のベンチに座って二人で小さい雪ダルマを作りながら 「学校楽しい?」 とか雑談してると、昭和52年生まれとしては「なんか冬のソナタっぽいな」などとつい口走って…

『パイの物語』~神と人との関係でザワつくシリーズ

ちょっと久しぶりに『パイの物語』を読み直したら面白かった話。 パイの物語 作者:ヤン マーテル 出版社/メーカー: 竹書房 発売日: 2004/01/01 メディア: 単行本 年明けにNetflixのオリジナルドラマ『メシア』にハマった流れで、”神と人との関係においてザワ…

六歳児に受けるカードゲーム2種類

六歳男児が遊びにきた。 一応、彼については生まれたころから知っているので、こちらとしては「へいキッド、君については何でも知っているんだぜ」くらいの余裕の目線で接近を試みる。しかし、彼等は興味の旬の足が早すぎるため、何の話をしているのか把握す…

『セックス・エデュケーション』シーズン2がはじまるとな

ちょっとうかうかしていたらNetflixオリジナルドラマ『セックス・エディケーション』のseason2が公開になってしまいました。 いったいどういう仕組みのおかげでこんなすごいペースで次々面白い作品が出てきてしまうのか。 『セックス・エデュケーション』シ…

UNbeaten空気清浄機 ~謎のカラータイマー鳴りやまない事件の顛末

砂ぼこりが舞い上がるのを防ぐために猫トイレスペースに小型空気清浄機を置いている。 細かい砂塵さえ吸ってくれればいいのでできるだけシンプルな機能、押し入れ一間分のスペースの空気をろ過できれば十分なので小型でとにかく安いものを、という基準で探し…

Netflix『メシア』シーズン1を見終わった 興奮のネタばれ

年明け早々、エライ勢いで夢中になったNetflixオリジナルドラマ『メシア』シーズン1全十話を見終わりました。あまりのことにネタバレをあまり気にせずに色々いいますが、何も知らずに見るほうがぜっちに面白いタイプのドラマなので、見る可能性のある人は読…

龍の角の秘薬を買う

年末くらいからいまいち喉の調子がよろしくなく、いったん気になりだすと 「ごぼっごぼっ、う、うんっ、あ、あ、あ、あーー。ごぼっ、ぜえぜえ」 といった具合に、明らかに若者のものではない濁音の多い咳が再現なく出る。 一切風邪の症状はなく、ただ喉の調…

おとなになるということは。

寒い季節には猫も炬燵に入りがちになるもので ひっぱりだして運動させるために、年始に新しい猫じゃらしを買った。 うちは、黒猫がピロピロキラキラしているチャラいものを追いかけるのが好き、虎猫は掴まえてキック入れたりできるぎゅっとしたものが好き、…

Netflixオリジナルドラマ『メシア』~わかるけど、腹が立つけど、面白い

ちょっと愚図愚図してたらあっという間に面白いものが渋滞する、でお馴染みのnetflixで1月から配信のはじまったドラマ『メシア』が面白すぎて驚愕しています。どうやって作るの、こんなドラマ。 『メシア』シーズン1 予告編 - Netflix 2019年ISIL占領下の荒…

フライドポテトの世界 ~冷凍を買って油をまぶしてグリルで焼こう

先日『マツコの知らない世界』で「フライドポテト」を特集していたのが、なんだかついつい見てしまうおもしろさでした。 フライドポテトって、安い素材を使って、料理と言うより作業に近い感じで雑にガッシャガッシャあげられてたりすることは知ってるわりに…

1997年、甘い運命

今週のお題「二十歳」 なぜ今週のお題がハタチなのだろうと一瞬思ったら、週明けが成人の日であるらしい。 成人式は「いかなかった」ということによって、その時の暮らしの雰囲気を記憶している。住民票もいい加減にしていたから通知もこなかったし、そもそ…

『上海游記 江南游記』~木に登る方のお馬鹿さん

昨年末NHKで放送したドラマで『スペシャルドラマ ストレンジャー~上海の芥川龍之介~ 』なる作品があった。 松田龍平が芥川龍之介役で、新聞社の特派員として上海を訪れたときの様子を紀行文『上海游記』 をもとにドラマ化してある。 A Stranger in Shangha…

手帳ペンホルダーを自作した

2020年の手帳です。かわいいだろう、ウルトラマン。 しみじみ見ると早くもちょっと汚れていてびっくりした。 あらいやだ、ペンホルダーがいやに手作り感満載で不自然なことに気付いてくださいますか。全般的な美意識の低さみたいなことはとりあえず脇に置い…

猫に松の明け

我が家には妙にひょうきんなフォルムの黒猫がいる。 丸顔で、白ビキニ柄の模様を着ていて、目以外のパーツはどこにあるのかよくわからず、いつも黒光りしている狸みたいだ。 今日なんとなく目をやったら、いつの間にか当社比1.3倍くらいに丸くなっているよう…

強力マグネットのススメ ~何にでも貼り付けておけばとりあえず片付く

年始最初の買い物が、共感を得られないほど地味ではあるがなかなか良かった。 フリスクくらいの大きさの強力マグネットである。 Aitsite 世界最強マグネット N52 磁石 8mm*3mm 小型 薄型 丸形 地図やホワイトボード 冷蔵庫に最適(30個入) メディア: マグネ…

『ロングショット』~ビビってないでシャリーズ・セロンの話をちゃんと聴け

1月3日公開の『ロングショット』を観てきました。 ここのところ、お正月中は一本は映画を見に行くのが恒例になっており、不思議なことに毎年 「年明け一本目から今年のベストを観てしまったかもしれないっ」 と思うほどのアタリ映画を引くんですが、今年も大…

『ヘレディタリー/継承』~よく考えなおしたら案外嫌いじゃなかった

ホラー映画嫌いなんですが、新年早々、『ヘレディタリー/継承』(2018公開)を観てしまいました。 なんで私がそんな目に。 劇場公開時から「映画史に残るホラーである」というような噂はちらほらと聞いていたですが、何しろびっくりするのが嫌いなので、劇…

2020年家電トートロジーの旅~スマートフォン、スマートスピーカー、ウエラブルスピーカー

今週のお題「2020年の抱負」 家にいる時間が長めの年末年始に大変便利だったもの、そして2020年への展望を切り開きつつある新兵器がネックスピーカーです。 ソニー SONY ウェアラブルネックスピーカー テレビ/映画/ゲーム用スピーカー 音連動バイブレーショ…

ありとあらゆるパプリカの夢

元旦に紅白歌合戦が見逃し配信されていたので、ラジオ中継で音声だけ聞いて気になった部分をざっと映像で見返したりしました。 今年も、一番心に刺さったフレーズはDA PUMPの『USA』のなかの「どっちかの夜は昼間」でした。去年も聞いたような気がするけど、…